ピアチェンツァ 石油・ガス博物館 POGaM
住所: Via Scalabrini, 107
E-mail: piacenza@maestrilavoro.it
開館日時:
土曜日 9:30 - 12:30、15:00 - 18:00
日曜日 15:00 - 18:00
この美術館は二つのセクションに分かれています。一つはスカラブリー二通り107番地(Via Scalabrini 107)にある市立自然史博物館(Muse Civico di storia naturale)の中にあり、地質学観点から見た炭化水素の形成をテーマにした展示で、しくみとその製品についてひもを解いてくれます。もう一方はアーバン・センター内のネグロッティ展示館にあります。ピアチェンツァの石油産業の業績について、初期から手工業時代(15-18世紀)、発展から産業(19世紀から今日)に至るまでを展示しています。
この博物館の展示では、ピアチェンツァ県がイタリア国内で唯一、石油燃料やメタンガスを取り扱ったその重要な役割について語っています。
ピアチェンツァ地方が石油燃料を知りその使用を行ったのは、古代ローマ・ヴェレイアの時期でした。現在の石油会社ENIやEdisonやその関連会社が業界屈指に成長し世界的な企業に成長するまでの経緯を示しています。
石油の医薬療法的な用法は古くからあるピアチェンツァの薬局コルヴィで開発され、国内に数十年に渡って「ラ・ペトロリーナ」として販売されてきました。薬剤の製法や効用が美術館に説明されています。
またピアチェンツァ近郊の石油燃料施設の三つの記録を展示しています。一つは、1908年に引かれた29メートルの送油管。それはリリオの採油現場とアルダ渓谷のフィオレンツォーラに1891年に建てられたイタリア初の製油工場を結んでいます。もう一つは1929年にイタリア初のガス管が通され、ピアチェンツァの近郊ポデンツァーノから発し、まずピアチェンツァ経由でミラノまで送られました。
Agip社は1930-40年代にかけてピアチェンツァのポデンツァーノを拠点に事業を展開しました。
1928年ピアチェンツァの近郊の県では(データ提供;ISTAT政府中央統計局)イタリア国内における62パーセント以上もの原油が生産されました。
コルテマッジョ―レの石油の『奇跡』は政治家マッテイによるもので、イタリア政府にAgip社の民間への売却を留まらせるだけでなく、新たにENIを創業し、国際市場へと導くものでした。それは「石油七姉妹」といわれる独占市場へと移行していったのです。
2017年10月16日 - 2015年08月11日